【オラ!】メキシコ便り! (2013年4月20日)小林敦

Celaya市(メキシコ中部高原都市)からの通信です。

メキシコは日本の5倍の面積があり、アメリカとの国境に近い北部やメキシコシティをふくむ中央高原地域は乾燥帯、メキシコ湾沿いや太平洋側は温帯、ユカタン半島をふくむ南の地域は熱帯気候に属しています。私が住んでいるのは中央高原地帯なので、11月から4月までは乾期で、全く雨が降りません。北半球にあるので、冬(12月から2月まで)は、夜間は長袖が必要でしたが、冬以外は、昼夜とも半袖で過ごせます。3月に入ってからは、昼間は真夏のような強烈な日差しの毎日ですが、乾燥しているので汗をかきません。必要無いので、街中ではハンカチを売っていません。

メキシコの人口は約1億人ですが、日系人は約2万人(0.02%)、米国の人口約3億人、日系人が約120万人(0.2%)と比べると極端に少なく、普段、街中で日本人を見掛けることは稀です。

 安価な雑貨や、食品は、ほとんどが中国製で、日本製品は殆ど見掛けません。私の住んでいるセラヤ市には、最近、日本食材と雑貨を売る店が出来ましたが、まだ品揃えが少なく、価格は日本の約5~6倍です。

先日、日本食材店で買った梅干しをメキシコ人に食べさせました。拒絶反応を予想していたのですが、驚いたことに、美味しそうに食べて、「チャモイだ!」と云います。輸入した壺梅の容器にも、「チャモイ(CHAMOY)」と印刷したラベルが貼られていました。

どこにでも売っていると言うので、近くのスーパに行くと、練り梅のような、チューブに入ったチャモイが調味料のコーナに数種類並んでいて、180ml200円程度です。買って食べてみると、まさに梅干し(練り梅)そのものです。もう、高価な梅干しを買う必要はありません。

メキシコでは、ケチャップ同様に、ポテトチップスに塗ったり、テキーラ酒のグラスに塗りつけて、普通に食べているようです。チャモイの正体は良く分かりませんが、梅色をしたゴマ粒のようなチャモイも売られていて、味は梅干しと同じです。口の中でプチプチはじけて、おいしく、食感も上等です。

 梅と全く同じ形の、チャバカノとかシルエラの実を塩漬けにした、梅干しと同じものがあるそうですが、まだお目に掛っていません。

左2個は、メキシコ製練梅チャモイ、右2個は日本製壺梅と練梅
左2個は、メキシコ製練梅チャモイ、右2個は日本製壺梅と練梅